日本カウンセリング学会第57回大会のお誘い
第57回大会準備委員長 江戸川大学 室 城 隆 之
この度,日本カウンセリング学会第57回大会の大会準備委員長をお引き受けすることになりました。第57回大会は,2025年8月30日(土)~31日(日)に,江戸川大学で,対面式で実施いたします。伝統のある本学会の学術大会を江戸川大学で開催させていただけることは,大いなる喜びであると同時に,その責任の重さを痛感しております。
会場の江戸川大学は,近年暮らしやすい街として注目され,人口が増え続けている千葉県流山市に位置しています。つくばエクスプレスおよび東武線の流山おおたかの森駅までは秋葉原から快速で28分で,そこからスクールバスが運行されています。また,東武線の豊四季駅からは徒歩で,JR常磐線,東武線の柏駅からはバスでもご来場いただけます。流山おおたかの森駅や近隣の柏の葉キャンパス駅,柏駅の周辺には多くのホテルがございますが,ホテルや交通のご予約は早めにしていただくことをお勧めいたします。
さて,今回の大会のテーマは,「発達と関係性に焦点を当てたアプローチ」とさせていただきました。私は,現在の困難や病理の背景には,発達過程の人間関係の中でクライエントのニーズが十分に満たされなかったことが影響していると考えています。そのため,カウンセリングにおいて,カウンセラーは,発達のプロセスの中でどのようなニーズが満たされる必要があるのかを知り,クライエントのどのようなニーズが満たされなかったのかを理解することが必要であり,そのうえで,カウンセラーとクライエントとの関係性の中で,そのニーズを理解し,共感することによって,関係性が修復され,癒しにつながると考えています。
そこで,本大会の基調講演(オンライン)を,このような私の考えに大きな影響を与えてくれた恩師であるリチャード・アースキン博士にお願いしました。アースキン博士は,人間性心理学,精神分析,交流分析,ゲシュタルト療法などを統合した統合的心理療法の理論家であり,実践家です。また,特別招待講演として,東京大学大学院の遠藤利彦博士に「心理支援におけるアタッチメントの発達理論の重要性について(仮題)」というテーマで,感性教育臨床研究所の小林隆児博士に「発達と関係性を脳神経科学の視点から考える:アラン・ショアの理論を含めて(仮題)」というテーマでご講演をいただきます。いずれもその道の第一人者の方のご講演であり,貴重な機会になると考えております。
研修会はオンデマンドとなりますが,講演,研究発表,シンポジウムなどはすべて対面で実施します。久しぶりの対面実施による大会であり,皆さんの交流の機会にもなればと考えております。多くの方のご参加をお待ちしています。