ご挨拶
大会長 山田陽一
岐阜大学大学院医学系研究科 感覚運動医学講座・口腔外科学分野 教授
皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。この度、第67回NPO法人日本口腔科学会中部地方部会および学術研修会を岐阜大学で担当させていただくことになりました。
近年、コロナ禍のためWebでの学会開催が多かったですが、ようやく落ち着きを見せ、参集型での開催が可能となって参りました。対面式での発表や質疑応答などのやり取りは、様々な刺激を受けるもので、学会の醍醐味と感じております。そこで、今学会では口腔科学の今後を担う若い先生方に会場での臨場感を肌で感じ、学会を通じて新たな経験を積んでいただく機会としていただきたく、口演発表のみとさせて頂きました。発表が今後の糧となるよう、奮ってご参加いただきたく存じます。
特別講演/学術研修会①では「脆弱性骨折予防に向けての研究と臨床での取り組み」と題し、超高齢者社会において問題となっている骨折に対する予防に関し、SOX9研究の第一人者である岐阜大学医学部附属病院病院長の秋山治彦先生に、整形外科における取組みをご講演頂きます。顎骨壊死(BRONJ)など整形外科との共同・連携診療は必要不可欠となっていると言えます。将来を含め、これからの取り組みについても拝聴したいと考えています。また、特別講演/学術研修会②では「医用画像におけるAIとその社会浸透」と題し、岐阜大学工学部電気電子・情報工学科情報コース、人工知能研究推進センター医学系分野長の原武史先生にご講演いただきます。最近デジタルトランスフォーメーションとともに、AI技術はこれからの医療にとって必須と考えています。歯科医療への応用も含めてご講演頂く予定としております。
一般口演における筆頭発表者のうち、卒後研修開始後3年以内の先生を対象として新人賞が設けられています。次年度の学術集会での発表が約束され、副賞も授与される予定となっておりますので、奮ってご参加ください。加えて、今回の学会は日本歯科専門医機構認定共通研修(患者・医療者関係の構築)のポイントが取得しうるよう申請中です。会員の皆様に有用な講演になると考えておりますので、ご参加頂ければ幸いです。
「-歯科の夜明け、口腔科学が天下を制す-」をキャッチフレーズに、皆様の活発な議論を期待し、開催させて頂きたいと思います。是非ともご参加頂ければと思いますので、信長の黄金像と共に秋の岐阜にて心よりお待ちしております。
令和6年6月吉日