第40回メディシナルケミストリーシンポジウム
実行委員長 永澤 秀子(岐阜薬科大学)
日本薬学会医薬化学部会の主催による第40回メディシナルケミストリーシンポジウムが、2023年11月13日(月)~11月15日(水)の三日間、名古屋大学 豊田講堂にて開催されます。この度、2019年度の第37回シンポジウム以来4年ぶりに対面開催することを決定いたしました。
メディシナルケミストリーシンポジウムは日本における創薬力の更なる向上と医薬品研究開発の活性化を目的に、産学官の各分野で活躍されている多くの研究者が一堂に会して活発な意見交換が行われる、日本の創薬化学分野最大の学術会議です。第一線の研究者のみならず、これからの創薬を担う若手研究者・院生・学生の方々にも、創薬化学に関する意識高揚や情報収集、ネットワーク形成のための貴重な場となっております。本シンポジウムでも参加者の皆様による積極的な知識や経験の共有を通して、画期的な新薬創製につながる新しいアイデアが生まれることを期待しています。
記念すべき第40回目を迎えて、「創薬化学の広がりと深化」をテーマに掲げました。多様化する創薬モダリティや技術の進歩をキャッチアップしつつ、創薬化学の深化と進化を推し進めたいという思いを込めています。コロナ渦以前のように、face-to-faceの活発な議論と交流の輪が広がる活気に満ちたシンポジウムにしたいと思います。
招待講演では、創薬関連分野でフロントランナーとして活躍されている研究者の方々に、各分野の研究最前線とその展望を講演いただきます。
一般口頭発表あるいはポスター発表では、企業や大学の創薬の現場で活躍されている多くの研究者の方々に研究成果を発表いただきます。従来通り、主題別にカテゴリー化しポスターを配置し、活発な議論を繰り広げていただけるよう、ポスター討論の時間枠を十分確保いたします。また、これまでの分野に加え、創薬化学の更なる発展に欠かせない関連学問分野も設定し発表を募集しますので、幅広い分野の研究者同士の多角的な議論を大いに期待しています。
昨年に引き続き、一般発表から選考される医薬化学部会MCS優秀賞(メディシナルケミストリーシンポジウム優秀賞)に加え、エルゼビア社のBioorganic Medicinal Chemistry (BMC) および Bioorganic Medicinal Chemistry Letters (BMCL) のご支援による“BMC/BMCL賞”と学部・大学院修士・博士課程の学生さんを対象とした“新人賞”の2賞も設けておりますので、積極的なご応募をお待ちしております。
また、創薬関連企業の展示/紹介や、高校生ポスターなど盛りだくさんの企画を準備しておりますので、本シンポジウムへ多くの皆様がご参加され、創薬研究のすばらしい成果を共有してくださることを心よりお待ち申し上げております。