大会長ごあいさつ
日本ハイパーサーミア学会第42回大会 大会長
河合 憲康
(名古屋市立大学医学部附属みどり市民病院 副病院長/泌尿器科 教授)
このたび、日本ハイパーサーミア学会第42回大会を2025年9月20日(土)から21日(日)に名古屋市立大学川澄キャンパス(名古屋市瑞穂区)にて開催させていただく運びとなりました。伝統ある本学会を主催させていただきますことを大変光栄に存じます。
日本ハイパーサーミア学会では、これまで臨床・工学・生物学・物理学・コメディカルの分野が一体となり、がん温熱療法(ハイパーサーミア)に関する学術研究を基礎と臨床の両面から発展させてまいりました。特に進行がん治療において、化学療法や放射線治療と組み合わせることで優れた効果を発揮することが広く認識されていますが、今後は免疫療法や新たながん治療薬との併用によって、さらなる効果向上が期待されています。
そこで、本大会のテーマを「ハイパーサーミアいざ出陣 ―融合科学とチーム医療―」といたしました。本大会では、臨床・工学・生物学・物理学・コメディカルをはじめ各分野の研究者が一堂に会し、各施設が抱えるさまざまな課題を共有し、多角的な視点からハイパーサーミアの最新の研究成果について議論を深めていきます。これを通じて、ハイパーサーミアのさらなる発展と普及を図りたいと考えております。また、特別講演では『日本の医療のこれから』をテーマに、元日本医師会長・世界医師会長の横倉義武先生、元厚生労働事務次官の吉田学先生をお迎えします。両先生には、大局的な視点から我が国の医療の将来像についてご講演いただき、未来を見据えた展望を皆様と共有していただく予定です。
まだ暑さが残る9月の名古屋にて、多くの皆様にご参加いただき、熱い議論と交流が繰り広げられる場となることを心から願っております。どうぞ奮ってご参加ください。本学会は、ハイパーサーミアに携わる医師や医療従事者が連携し、国民の健康福祉の向上に寄与することを使命としております。この目標を達成し、さらなる発展を続けていくためにも、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
皆様のご多幸とますますのご活躍を祈念し、第42回大会開催のご挨拶とさせていただきます。
令和7年4月吉日