ご挨拶
このたび日本描画テスト・描画療法学会第34回大会を2025年9月20日(土)~21日(日)の2日間にわたり,奈良教育大学(奈良市高畑町)にて開催する運びとなりました。本大会のテーマは,「イメージに拓かれた世界につながる」です。
この分野は,紙・鉛筆・クレヨン・絵具・粘土などの「もの」を使って,イメージで遊ぶことが特徴です。今回の大会では,描画をはじめとするさまざまな視覚的な創作表現を通して拓かれていく世界に,私たちがどのようにつながることができるのかを共に探求していきたいと考えています。
1日目の20日(土)には,充実した認定描画療法士資格認定研修会と多彩な領域のワークショップをご準備いたしました。2日目の21日(日)の午後には,米国のカリフォルニアドミニカン大学,アートセラピー博士課程プログラムで教鞭をとっておられるリサ D. ハインツ氏により「米国の投映描画法の現状:描画の理解と活用におけるアートセラピーの役割」の題名でご講演をいただきます。ハインツ氏は,臨床心理士として仕事をされたのち,アートセラピーを習得し,現在はアートセラピスト養成の大学院(博士課程)で教育に従事されています。
開催場所である奈良教育大学は,奈良駅(JR・近鉄)からバスで約10分のところにあり,大仏さんのおられる東大寺や春日大社の近くに位置しております。キャンパスには鹿が静かに草を食んでおり,市街地景観区域に指定されている風光明媚なところです。
この奈良の町に多くの皆様にお集りいただき,共に対話を深める機会となるよう精一杯務めて参ります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日本描画テスト・描画療法学会第34回大会
大会会長 市来 百合子