大会長挨拶
第9回日本循環器理学療法学会学術大会
大会長 飯田 有輝
第9回日本循環器理学療法学会学術大会を「循環器理学療法の織りなすミライ」というテーマで開催いたします。
現代社会において循環器疾患は予後やQOLを悪化せしめる主要な健康問題のひとつです。超高齢社会である本邦では、既存のガイドライン遵守で対応できないフレイルや多疾患併存を合併した患者が多数存在しています。また健康寿命の延伸は国の基本政策であり、理学療法の重要性はますます高まると同時に新たな理学療法の在り方が求められています。コロナ禍を経験して生活も変わり、新しい生き方や価値観も生まれて多様化した社会で、新たな問題にどう取り組むのか考えないといけない時代となりました。私たち理学療法士は、純然たる理学療法の真髄を見極めつつ、これまで培った経験や知識と創造力を駆使した新しい技術を持って一歩前に進む必要があります。
今回の学術大会では、以下の点に焦点を当てて企画しました:
- 最新の研究成果の発表:循環器理学療法に関する最新の研究成果を共有し、今後の方向性を探ります。
- 新技術とその応用:AIやビッグデータ、遠隔医療など、先端技術を導入した新しい循環器理学療法の展開について議論します。
- 多疾患併存の対策:高齢化社会において重要な健康課題である多疾患併存への対応策を検討し、包括的なアプローチや理学療法の工夫を模索します。
- 循環器理学療法の評価:急性期、回復期、維持期における循環器理学療法の評価を掘り下げると同時に、評価結果に基づく個別化介入のあり方を深く議論します。
- 理学療法士が応える多様なニーズ:循環器理学療法に関連する他領域とコラボレートした実践、研究の事例を共有し、多様な活躍の場を再認識するきっかけとします。
本学会の開催地となる名古屋市は世界的なモノづくり都市として発展してきました。いくつかの特徴を持つ技術が互いに織りなすことによって、新しく優れた価値観を生み出してきました。参加者の皆様におかれましても、この学術大会を通じて新たな視点や知識を得て循環器理学療法のミライに役立てていけることを願っています。2025年12月13日、14日、名古屋市のウインクあいちにて、皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。